女性は男性と体の構造が違うため、女性ならではの筋肉トレーニングに対する考え方をはっきり認識しておきましょう。
 まず押さえておきたい考えは、「筋肉」「脂肪」「柔軟性」の3つのトレード関係です。人間は体を外部の物理的攻撃から守る観点からこの3つがバランスをとっているのですが、女性は男性よりも筋肉の量が少ないのが特徴です。女性は外部からの物理的危険から身を守るために筋肉が少ない分を柔軟性と脂肪で補う構造になっています。そのため、女性が筋肉トレーニングをしても男性ほど目に見えた効果が見えにくいのです。
 ところで、普段からよく歩き、特に脂肪が多い体質ではないのに脚だけがパンパンに太いなんて女性がいますが、これは筋肉太りというもので、足にかかる衝撃から守るために硬い筋肉が発達したものです。
 こういう脚太りは脚の柔軟性を高めることで足を守る本能の部分を柔軟性のウェイトを高めていくことで、余計な筋肉をそげ落として細い足を手に入れることもできるのです。
 また、女性特有の柔軟性ですが、これも老化と共に失われていくため、加齢とともに関節痛など日常生活に問題がいっきに出てきやすいのが問題です。 
 女性が目指すトレーニングは、女性特有の柔軟性を維持しつつ、体で筋肉が特に多い部分を集中的に鍛えて基礎代謝を上げていくのが健康的で理想のシェイプアップ方法になります。
 筋肉が集中している部位は①太もも②腹筋③背筋④胸筋ですが、現代の日常生活で使用量が減って衰えている筋肉は「太もも・腹筋」です。「太もも・腹筋」を重点的に鍛え、バストアップ効果のある「胸筋」や「背筋」も鍛えてバランスを保ち代謝力アップを目指します。そこに、「二の腕」や「足の柔軟性」を鍛える種目を加え、理想のスラっと引き締まった健康美の体型になることができます。
 女性の①太もも②腹筋③背筋④胸筋は男性に比べて脂肪が多いのが特徴です。これらを鍛えることで筋肉が増えると体重が増えますが見かけが太るわけではないので気にしないように。