年をとると共に筋肉や骨の機能が低下します。特に低下が著しいのが太ももの筋力で、30歳を100とすると、70代では50にまで低下します。この太ももの筋肉が弱くなると、転倒したり、自力で立ち上がれなくなる危険性があります。
 太ももと同じく筋力低下が著しい筋肉は背筋や腹筋で、背が丸まり、腰が曲がる原因になります。
 骨も骨密度は30歳を100とすると70代では60程度まで低下します。特に女性は閉経後にホルモン分泌の激減で急激に骨密度が低下してしまいます。簡単に骨折してしまう危険性が高まります。
 こうした機能低下を改善するためにウェイトトレーニングが効果を発揮します。
 単に運動といっても、水泳やジョギングなどの「息が苦しくなる」ような有酸素運動は老化予防に対してはよくありません。やりすぎると「活性酸素」を大量につくる原因となり、かえって老化を早めるてしまうのです。しかも筋肉や骨の強化にも思ったほど効果的でないことがわかっています。
 しかし、ウエイトトレーニングは呼吸循環系の強化は有酸素運動ほど効果がないにしても、
  1. 筋力のアップ
  2. 骨密度アップ
  3. ホルモン分泌の活性化
  4. 成人病予防(糖尿病・大腸がん)
などに対して効果があることがわかっています。