猫背のタイプの人は肩の緊張が強いために、肩関節の後方への可動域が狭くなっています。そのことを放置して、ウエイトトレーニングを続けると偏った筋肉がついてします。
 また、猫背の人は胸部のトレーニング時に胸を張らないために、肩の力に頼りがちになり肩を壊す危険もあるのです。
 この場合は大胸筋をストレッチして胸の筋肉がよく伸びるように心がける必要があります。トレーニング時には胸を張ることを意識してください。
 筋肉を鍛えながら柔軟性も同時につくトレーニングにプル・オーバーがあります。
  • プル・オーバー(床で頭上への上げ下げ)
やり方
  1. 床に仰向けに寝て、ダンベルを持った腕を頭の方向へのばしてバンザイの体勢をとって息を吸っておきます。
  2. 息を吐きながら、腕を伸ばしたままダンベルを胸の上まで持ち上げます。
回数・・・1~2を10回
トレーニング効果・・・バストアップ・柔軟性アップ・猫背改善
※ひじを外側に広げると肩にを痛めやすいので注意します。

 ハト胸は猫背と反対に、胸を張った状態から胸の筋肉を収縮しにくいのが特徴です。ハト胸の方のためのトレーニングで良いのがフロアプレスです。床でダンベルやバーベルを上に持ち上げるトレーニングですが、握りを狭くすることで大胸筋により強い収縮をもたらします。
  • フロア・ナロウ・プレス
やり方
  1. 床に仰向けに寝て、両手にダンベルを持ち、胸の上で構えます。
  2. 息を吐きながら、ダンベルを押し上げ、腕を真っ直ぐにします。
回数・・・1~2をすばやく20回
トレーニング効果・・・二の腕を引き締める・大胸筋が鍛えられる・ハト胸を改善する
※床に寝て行うダンベルトレーニングの中でも特に安全性の高い運動。